南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

FDC資料「37道品ハンドブック」8-3 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)

「正思惟」は「尋」の作用である。

というのも、「正思惟」は「智慧」の先駆であるので、「智慧」の範疇に入るが故に。

「思惟」には合計三種類あり、それは、「出離思惟」、「無恚思惟」と「無害思惟」である。

ちょうど一人の、監獄に収容された人間のように、または敵に包囲された軍隊のように、または森林火災に巻き込まれた人のように、或いは、網に捉えられたか、池から出られなくなって、困惑する魚のように、または鳥かごに押し込められた小鳥のように、(食べる事も眠ることもできなくなった時)その時はただ只管、どのようにして、この状態から逃げ出すのかを、考えるのみである。

「正勤の精神」によって、古く、かつ無尽である所の「已に生じた悪業」と、未来における無尽の「未生の悪業」から抜け出したいと思う事、このような思惟が生起する事を、「出離思惟道(=出離に関する思惟の道)」と言う。

この種の「思惟」は、今生において「輪廻の苦」から抜け出す事ができるように、(+その方法を)探し求めるものである。

(8-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>