Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

FDC資料「37道品ハンドブック」8-4 ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)

「慈心禅定」と関連する「思惟」は「無恚思惟」で、「悲心禅定」と関連するのは「無害思惟」で、その他の禅定と関係のある「思惟」は「出離思惟道(=出離の思惟の道)」である。

「正見」、「正精進」、「正念」、「正定」というこの四種類の正道は、すでに「七覚支」の項において、解説した。

「正見」と「正思惟」は「慧蘊」で、それらは「慧」の集合体を構成する。「蘊」とは集合体の事である。

「正語」、「正業」と「正命」は「戒蘊」と呼ばれるが、それらは「戒」の集合体を構成するからである。

正精進」、「正念」と「正定」は、「定蘊」と呼ばれるが、それらは「定」の集合体を構成する。

「活命戒」は「世間戒蘊の道」と言い、「活命戒」を実践すれば、「随眠見」の巨大な王国を打ち壊すことができる。それは「戒清浄戒」に属する。

「活命戒」には二種類ある。

一つは在家者の為に戒律で、もう一つは出家者の為の戒律である。

身体における三悪業と、言語における四悪業を捨て去る事、これが在家者の「活命戒」の内実である。

「八関斎戒」と「十戒」は、「活命戒」を更に精錬させ、完全にすることができる。

《律蔵》の中において定められた227条の戒学は、出家僧の「活命戒」を構成している。

この227条の戒学は身業と口業を含み、《註疏》において、すでに分類されている。

《律蔵》の内に制定されたその他の戒・律は、「活命戒」を更なる(+上級の)レベルに完成させることができる。

ここにおいて、「戒蘊道」の説明を終了する。

(8-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>