<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
「慈心禅定」と関連する「思惟」は「無恚思惟」で、「悲心禅定」と関連するのは「無害思惟」で、その他の禅定と関係のある「思惟」は「出離思惟道(=出離の思惟の道)」である。
「正見」、「正精進」、「正念」、「正定」というこの四種類の正道は、すでに「七覚支」の項において、解説した。
「正見」と「正思惟」は「慧蘊」で、それらは「慧」の集合体を構成する。「蘊」とは集合体の事である。
「正語」、「正業」と「正命」は「戒蘊」と呼ばれるが、それらは「戒」の集合体を構成するからである。
「正精進」、「正念」と「正定」は、「定蘊」と呼ばれるが、それらは「定」の集合体を構成する。
「活命戒」は「世間戒蘊の道」と言い、「活命戒」を実践すれば、「随眠見」の巨大な王国を打ち壊すことができる。それは「戒清浄戒」に属する。
「活命戒」には二種類ある。
一つは在家者の為に戒律で、もう一つは出家者の為の戒律である。
身体における三悪業と、言語における四悪業を捨て去る事、これが在家者の「活命戒」の内実である。
「八関斎戒」と「十戒」は、「活命戒」を更に精錬させ、完全にすることができる。
《律蔵》の中において定められた227条の戒学は、出家僧の「活命戒」を構成している。
この227条の戒学は身業と口業を含み、《註疏》において、すでに分類されている。
《律蔵》の内に制定されたその他の戒・律は、「活命戒」を更なる(+上級の)レベルに完成させることができる。
ここにおいて、「戒蘊道」の説明を終了する。
(8-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>