南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

FDC資料「37道品ハンドブック」8-5 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)

「定蘊道」に関しては、合計二種類の実践方式がある。

それぞれ、一つは、「純粋直観行」(saddha-vipassanā yānikaただ直観だけを修行する人)で、もう一つは、「止観行」(samatha vipassanā yānika 同時に止観の両方の修行をする人)である。

「戒清浄道」の具足、及び「身念住」に安立した後、「禅定」の道を歩かず、たとえば「見清浄道」等の直観(=vipassana)の道を行く者は、「純粋直観行(+者)」である。

しかしながら、もし、「禅定」の道を行く場合、たとえば、第一禅・天正受等を証入した後、「見清浄道」等の直観(=vipassana)の道をも遵守する者、これを「止観行(者)」と言う。

この二種類の道において、一番目の「止観行(ママ~「純粋直観行」の誤植か)」の例で言えば、皆が周知している所の三種類の禅定、例えば「空三昧」、「無相三昧」、「無願三昧」でるが、この三種類の「禅定道」を歩めば、「禅定」と「心清浄道」の機能・功能を、具足することができる。

しかし、二番目の「止観行」の例では、「遍作三昧(=遍作定)」、「近行三昧(=近行定)」、「根本三昧(=安止定)」という、この三種類の「禅定道」を歩む事によって、「禅定」と「心清浄道」の機能・功能を具足することができる;

そして、その後に、「直観(=vipassana)」の段階において、皆が周知している所の「空三昧」、「無相三昧」、「無願三昧」の三種類の禅定(の修行をすれば)、「禅定」と「心清浄道」の機能・功能を具足することができる。

しかし、先に述べた「戒清浄道」と「身念住」の段階において、この三種類の「禅定道」は、「刹那三昧(=刹那定)」の機能・功能を具足しているものである(=具足している必要がある)。

ここにおいて「禅定蘊道」に関する説明を終了する。

(8-6につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>