<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
「定蘊道」に関しては、合計二種類の実践方式がある。
それぞれ、一つは、「純粋直観行」(saddha-vipassanā yānikaただ直観だけを修行する人)で、もう一つは、「止観行」(samatha vipassanā yānika 同時に止観の両方の修行をする人)である。
「戒清浄道」の具足、及び「身念住」に安立した後、「禅定」の道を歩かず、たとえば「見清浄道」等の直観(=vipassana)の道を行く者は、「純粋直観行(+者)」である。
しかしながら、もし、「禅定」の道を行く場合、たとえば、第一禅・天正受等を証入した後、「見清浄道」等の直観(=vipassana)の道をも遵守する者、これを「止観行(者)」と言う。
この二種類の道において、一番目の「止観行(ママ~「純粋直観行」の誤植か)」の例で言えば、皆が周知している所の三種類の禅定、例えば「空三昧」、「無相三昧」、「無願三昧」でるが、この三種類の「禅定道」を歩めば、「禅定」と「心清浄道」の機能・功能を、具足することができる。
しかし、二番目の「止観行」の例では、「遍作三昧(=遍作定)」、「近行三昧(=近行定)」、「根本三昧(=安止定)」という、この三種類の「禅定道」を歩む事によって、「禅定」と「心清浄道」の機能・功能を具足することができる;
そして、その後に、「直観(=vipassana)」の段階において、皆が周知している所の「空三昧」、「無相三昧」、「無願三昧」の三種類の禅定(の修行をすれば)、「禅定」と「心清浄道」の機能・功能を具足することができる。
しかし、先に述べた「戒清浄道」と「身念住」の段階において、この三種類の「禅定道」は、「刹那三昧(=刹那定)」の機能・功能を具足しているものである(=具足している必要がある)。
ここにおいて「禅定蘊道」に関する説明を終了する。
(8-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>