南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

口中有斧 先斬自己

【口中有斧】                と言う仏陀の教えは有名で、皆様すでに、ご存知の事かと思います。。。          私も子供の頃から知っておりまして、   【口は災の元】【くわばらくわばら】                等と思っておりました。。。。      先日、パオ・セヤドーの新著を読んでおりましたら………………                            【口中有斧/先斬自己】とありました。。。。。。。。。。。             他人に悪意、軽侮心を抱き、悪口したり罵ったりしたならば、先に己のマインドが破壊され、又、悪業を積む………………………………              仏陀は常々、              《何事も心が先導する。故に、己の心を守れ》と言います。。。           【口中有斧/先斬自己】前後セットで覚えておいて、注意深く生きる事は、己を守り、他人を守る事になります。。。。              お試しあれ。。。。。。。。               追加:【口中有斧/先斬自己】は、ゴータマ仏陀自身の苦い反省の弁でもあります。仏陀の遠い過去生において、当時、在家凡夫であった仏陀が、すでに悟りを開いていた出家の仏陀・阿羅漢に対して                  【あんなハゲ頭でも悟れるのか?】    と茶化した事が原因(悪業)で、シッダッタ太子としてネーランジャー川岸で修行していた時に、六年も無益な苦行しなければ、先に進めなかったそうです(パオ・セヤドーによる解説。)。。。。。。。。。          在家凡夫に罵られた仏陀・阿羅漢は、痛くも痒くもなく無事でしたが、己の斧で己が破壊される体験をしたゴータマ仏陀からの、慈悲ある警告であります。