南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(40-11)(私家版)

【厠(かわや/便所)の義務】                        仏陀の教法は、常に上座を優先する。しかし、厠等は、年齢に従って実施するのは困難である。故に、厠に到着した順番となる。浴室に入る事と小便処も又、誰が先に到着したかによって優先する。。。      厠に到着したならば、先に咳を一つする。厠に、己より先に人が入っていないかどうか確認する為である。中に人がいるならば、中の人も又咳をして、使用中である事を知らせる。。。。               袈裟を竿又は掛け縄に掛けてから、静かに厠に入る。便器を跨いて踏み板に立ち、下衣をからげる。大便の時、大きな声で呻吟しない。大便の時、爪楊枝を噛まない。大便器の外に大便しない。小便槽に痰などを吐かない。水を流す時、騒音を出さない。手を洗う時、洗面所の踏み板の上で、下衣を整えてから、そこを離れる。。。。     (使用後の)水を洗面器の中に残さない。もし、手洗い用の水が水瓷の中にないのであれば、その瓷に水を満たす。。。。      もし、厠(かわや/便所)が汚れていたならば、清掃する。厠の水が断水しているならば、その他の方法で清掃する。用便の後、厠を清掃しなければならない、という類の義務は、(しっかり義務を履行して)次の利用者に清掃させてはならない。。。      この種の義務は軽視してはならない。。。   もし、厠や厠の周りが汚れているならぱ、使用者が清掃する。。。。。           これが、厠(かわや/便所)行儀である。現今、(サンガ内に)サウナ室を設置しなくなった。故に、戒律で言及されている所の、サウナ室の義務は、ここでは言及しないものとする。。。