Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(40-8)(私家版)

【乞食者の義務】乞食(托鉢)に行くときは、膝がかくれる様に、下衣を正しく着用し、腰帯を締め、サンガテイを正しく畳み、着用し、紐で結ぶ。洗った鉢を持ち、静かに村に入る。人の住む家に入る時は、正念を保つ。人の住む家から余り近くに立たない。又、余り遠くに立たない。施主から余り近くに立たない。施主から余り遠くに立たない。余り速くに離れない。余り長く留まらない。托鉢する時、家の主は飲食の布施をする気持ちがあるかどうか、観察する。もし、家の主人が座席から立ち上がったり、ご飯の容器を持っていたり、スプーンを持っていたりすれば、托鉢僧は、家の主人は、布施をしたいのだと判断できる。食べ物を受け取る時は、左手でサンガテイを持ち上げ、右手で鉢の蓋を取り、両手で鉢を掲げて食べ物を受け取る。施主の顔を見てはならない。施主がなお、おかずなどの布施をしたいと意思表示したならば、足を止めて、待つ事。食べ物の布施が終わったならば、サンガテイで鉢を覆い、静かに帰る。道場に僧侶か大勢いるならば、先に村から乞食して戻った人が、座席の用意をする。水を準備する。多くて余った食べ物を入れていた容器を洗う。村で乞食して戻るのが遅くなった比丘で、残り物を食べたいと思うならば、食べてもよい。食べたくないならば、それを捨てて、容器を洗う。(その比丘は)座席を整理し、水の入っていた容器を片付け、食堂を清掃しなければならない。。。。