南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(4‐4)

     <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

混合薬とは、異なる種類の薬を混ぜて、食用するものを言う。

混合した後の薬は、その中の最も期限の短いものを基準として、時間を計算する。

例えば、漢方薬の材料は、一般的には、終生薬に相当するが、しかし、もし、蜂蜜に混ぜたならば、7日薬となる。

もし、7日薬または終生薬を、食べ物に混ぜたならば、午前に服用しなければならない。

例えば、クコ、朝鮮人参、ニッケイ等の漢方の材料は、終生薬であるが、しかし、鶏肉と一緒に煮た場合は、非時に食する事はできない、等である。

南伝の出家者に供養するのに相応しくない物品としては、たばこ、酒、化粧品、香水、娯楽用品、ゲーム、武器、金銀、宝石、装飾品等がある。

仏陀は、もし、人が知っていながら、如法でない物品を、わざと如来または如来の弟子に布施するならば、”非福”(apuñña)を得る、と言う。

南伝の出家者は裸足で托鉢する為、三宝に敬意を表す為、施主は供養をする時に、靴を脱ぐべきであり、かつ、屈んで、自ら手に持って、供養品を出家者の鉢の中に入れるのがよい。

《増支部・五集・底甘陀品》の第147経の中において、仏陀はこのように言っている。

「以下の五種類は、善士の施である:

慇懃に布施する。

敬意を以て布施する。

自ら布施する。

捨てるのでない物を布施する。

業報を信じて布施する。」

もし、布施をする時、この五法を具備しているならば、施者に、長期に亘る豊かな利益と幸福を齎すことができる。

このことはなぜ、多くの敬虔な仏弟子が、出家者に布施をする時、いつも屈んで、かつ非常なる敬意をもって供養するのか、という問いの、答えでもある。

実際、このような行動は、出家者が必要としているのではなく、それは施者の必要によるものである。というのも、敬意をもって出家者に布施する事は、施者本人に、長期的な幸福と利益を齎すからである。

「・・・サンガに布施する功徳と果報は、計算する事ができない、衡量する事ができないものである。私は宣告する。個人に布施する功徳は、サンガに布施する功徳より、永遠に勝ることはない。」《中部・施分別経》

(4-5につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>