Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-165

次に、以下もまた波羅蜜が齎す

利益である:

仏になりたいと願を発して以来、

菩薩は時々刻々、衆生の利益と幸福の

ために考え、思い、まるで、彼らの

親のようである。

彼は特殊な資質を有しており、布施と

敬意を受けるに値する。

彼は優越した福田のようである。

彼は天と人の敬愛を受ける。

彼の心は、慈悲に満ち溢れ、獅子、豹、

虎などの野獣に、危害を加えられる

ことはない。

超凡的な善業を有しているため、

どこに生まれ変わっても、彼の風貌、

名誉、楽しみ、体力と権力は、誰よりも

優越している。

彼には病苦はない。

彼には非常に清浄なる信、精進、念、定と

慧がある。

彼は、ただ軽微な煩悩があるだけで、

ゆえに、彼は他人の批判を、

よく受け入れる。

彼は非常な忍耐力があり、善をおこなうの

を好む。

彼は、怒りや怒りや恨みを表すことはなく、

または他人の名誉を、壊したりはしない。

彼は争い、嫉妬、狡猾と虚偽を好まない。

彼は傲慢でもなく、夜郎自大でもない。

彼は非常に静かで、時々刻々善法に

目覚めている。

彼は、忍耐強く他人からの責め苦に耐え、

報復もしないし、彼らを傷つけることも

しない。

彼はどこに住んでも、それが町であろうとも、

村であろうとも、ある地域であろうとも、

その場所には、危険や災難がない。

彼が、己のなした悪業のために悪趣に

生まれたとして(たとえば、彼は、

徳米亜王子に生まれる前の二世で、

増盛地獄に生まれた時)、

彼は他の衆生と同じような、極度の

苦痛を感じることが、ない。

次に、命円足、色円足、族性円足、

主権円足、可信語(=言ったことが、

常に信じられる)と大威神力もまた

波羅蜜が齎す利益である。

命円足とは、彼がどこに生まれようとも、

いつも寿命が長く、彼はこの円足をもって、

更に多くの善業を修習することができる。

色円足とは、風貌・面相がよいことである。

菩薩はこの円足をもって、風貌のよい人を

称賛する事に喜びを感じる人々の、

彼に対する信心と敬意を惹起する。

族性円足とは、上級階層の家族に生まれ

変わることを言う。この円足を通して、

菩薩は、高貴な生まれの為に、奢り高ぶる

心を持つ人々に影響力を及ぼし、彼らの

高慢心を取り除く。

主権円足とは、巨大な財産、権勢と多くの

従者を言う。この円足を通して、菩薩は

四摂法を運用して、益を受けるべき人を

支援し、また、人々の不当な言動に対して、

正義をもってそれを阻止する。

可信語とは、彼は人に対して誠実で

頼りになることを言う。

このことによって、彼をして、

計り知れないほどの人々が、彼を頼りに

するようになるし、彼にとって、

心に偏りのない、不公平のない、基準となる。

彼は、疑いのようのない権威となる。

大威神力とは、無辺の力量のことを言う。

彼は打ち負かされることはないし、

ただ正義でもって、他人を征服する。

このように、命円足などは、皆、波羅蜜が

齎す利益である。それら自体は、波羅蜜を

無量にまで増大させる要因でもあり、

また、三乗に入り、それらを成熟させる

道筋でもある。

(以上が、波羅蜜の齎す利益である)。

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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>