Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)3-1

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

第一章 在家ーー浮世の歳月

生在這個世界、

(この世界に生まれて

我們很重視消逝的

我々は去りゆく

毎一天、毎一月、毎一年、

月日を惜しみ

珍惜自己和別人的生命、

己と他人の命を惜しむ。

因此心総是巻入憂苦和悲痛中。

その故に、心はいつも、憂いと悲痛の中にある)

月光珠

9世紀、中国西南部タイ族は、徐々に、南方に移動し始めた。

その勢いの先頭は、雨季の洪水のように、水は滔々と、天の色と共に変化し、水流の方向は、地形に沿って行く道を変え、鬱蒼と茂る森林に染み入り、肥沃な平野を覆い、多くの、同種で文化を同じくする、異なる部落のタイ族もまた、地勢をたどりながら、遠くへ遠くへと前進していき、中国西南部から古代シャムの土地、その高山と盆地に降り立った。

多くのタイ族の中、その一つの支族が、普泰族と呼ばれるが、彼らは非常に独立自主的な農民と猟師であった。

普泰族の源は、古代中国紅河流域で、連綿と続く戦乱のために、隣接する南部のラオス領に逃げ、幾世代の移動を重ねて、徐々にメコン河湖畔に至り、この内陸において、何百年かを落ち着いて暮らした。

その後、再度河を渡って、西岸の比較的土地が肥沃な地域に至り、最終的、その地に住みついたのである。

数世紀にわたる苦労の経営ーー干ばつ、水害などの自然災害、及び社会的な災難を経てーー叡智ある普泰人は、徐々に統一され、一人の世襲の部落指導者、一群の屈強な武士と官吏によって、莫拉限王国が打ち立てられたーー国名は普泰人が川床から発見し、莫拉の月光珠と呼んでいた宝の名から取られたーーここが普泰族によるこの地域の文化的中心となった。

(3-2につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」Dhammavamsa Publication

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>