Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-2

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

次に、メーチ・タンは、いつも使っている、鋭い刃を持つ、丸い柄のカミソリを持って、虎刈りの頭を剃って、ツルツルの坊主頭にした。

メー・ケーウは頭をなでながら、会心の笑みを浮かべ、一筋の糸ほどにも、何の未練も感じなかった。

他のメーチたちは、彼女の周りを囲んで、タイのメーチの伝統的な白い制服を着せた:

腰から下、足首までを覆うスカート;

ボタンのついた、袖の広い、ゆったりとしたブラウス;

一枚の長い布、これは左の肩にかけて、右の脇下を通し、右肩を露出させて着用するもので、仏教では、このような着衣でもって、尊敬を著した。

メー・ケーウは、出家の儀式を執り行う長老アチャン・カンパンに三度礼拝し、両手で合掌して蝋燭、線香と蓮の花を持ち・・・彼女はこうして、仏陀に帰依し、法ーー仏陀の至高で無上なる教えに帰依し;僧ーー四双八輩、男女和合の衆に、帰依した。

次に、彼女は一心に浄戒を保ち守ることを誓い、大衆の目の間で正式に、メーチの基本的戒律:

生命を害さない;

偸盗をしない;

淫しない;

妄語しない;

飲酒しない;

午後食事をしない;

歌舞音曲に親しまない;

化粧しない、飾らない;

高くて立派なベッドに寝ない

という戒文を念誦した。

(4-3につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>