Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

是誰庵のひとやすみ~難陀尊者の事

私が緬甸(ミャンマー)モン州の州都モーラミャインの

パオ僧院本山で修行したのは、1999年の頃でした。

ここでの修行に少々疲れを覚えた頃、人伝てに「中国語で vipassanaを教えて下さる尊者がいる」と聞きました。

私は中国語は得意ですが英語が苦手で、毎日のインタービューは、英語と中国語のバイリンガルであるマレーシア人の女性が、通訳を担当してくれていました(当時、インタビューは英語で行っていました)。

ただ、通訳を通すと、どうしても言いたい事の半分も伝わっていないようで、隔靴掻痒といいますか、当時の私は、結構ストレスを抱えていたのです。

そこで一気発念、この「中国語を話す尊者」に会いに行く事にしました。緬甸の東の端から、ヤンゴンを経由して、緬甸の西の端まで、またこの夜行バスによる旅行がすさまじいものでしたが~~バスは人を運ぶというより、鮮魚を運ぶために改造されたもので、座席の数より水槽の数の方が多かった~~何とか明け方、尊者のいらっしゃるお寺に、無事到着しました。

お寺に到着して、すぐに謎が解けました。

彼を慕って大勢の台湾人が、このお寺で修行していたのです。

彼は台湾人に vipassana を指導している内に、中国語を覚えてしまった、という訳です。

お寺は出来たばかりで、お堂と、いくつかのクティ~~

ただ四本柱を立てて、板切れを打ち付けただけの~~があるだけでした。食事もインディカ米のごはんは出ますが、おかずはほぼなくて、魚を発酵させて作ったガピだけで済ます事もありました(日本人が味噌だけでご飯を食べるような感じ)。

台湾人は台湾から食材を送って貰って、それを煮炊きしていたようです。

(国全体が貧しいのですから、贅沢は言えないですよね。)

そんなこんなで中国語の出来る難陀尊者は、乞われて台湾に教えに行くようになり、中国へも教えにいくようになり・・・。

二年前、台湾で彼に再会した時の第一声:

「ああ、君ね。15年ぶりだけど、覚えているよ。」

「私は、頑張っている生徒の事は忘れない」

「で、君、いつ死んでもいいように、準備は出来たかい?」

機会がありましたら、又お会いしたいと思っていますが、今度は、

「おや、君。まだ生きていたのかい?」

なんて言われそうですね(笑)

        <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>