南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~修行は続く

既出の通り、2月、3月と、台湾の法雨道場で、本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)による、パオ・メソッドのリトリートを受けてきました。

私が、パオ・モーラミャインの本山で、二年半ほど修行したのは、もう18年前の事になりますが、この時、余りに頑張りすぎて、いわゆる禅病を得てしまいました。

目をつぶって業処(息)に専注すると、頭が痛い、鼻が痛い(鼻柱に、鉄板を差し込まれている様な感じ)、熱い(鼻が火箸で焼かれる感じ)・・・理由が分からず、治し方も分からず、致し方なく帰国。

その後は、一介の主婦として、息子の結婚、その他の世事に忙しく、修行はなかなか進展しませんでした。

18年前、緬甸西部の浜辺ヤーカイで、<椰子の木道場>(現・雅凱功徳禅林)を設立した本雅難陀尊者が、台湾の嘉儀法雨道場でリトリートを開いている情報を、WEB上で発見したのは、3年前の事でした。

その時はすでに、台南の法寂禅林で開かれるリトリート(指導はスリランカのパオ系僧院の比丘尊者)に申し込みをしてしまった為、翌年(去年)から法雨道場に行く事となりました。

実は、私は、18年前、日本帰国直前に、ヤーカイの<椰子の木道場>に行ったことがあり、その時、尊者の指導力にいたく感服を覚えたもので、彼が台湾でリトリートを開いている事を知った時の驚きと喜びは、言葉に言い表せないほどでした。

今年の台湾リトリートは、二か所で参加者200名。来年は4か所で、400名・・・(来年は、アメリカ、カナダにも指導に行き、日本にも来て頂く予定です。)

今回、アメリカ在住の台湾人夫妻も、わざわざ台湾に帰国して参加。香港出身者で、今はアメリカの中国系大乗仏教で出家した比丘尼さんも、リトリートに参加していました。

パオ・メソッドが世界中に広がっている事、本雅難陀尊者の指導力が、彼が流麗な中国語を話す事も相まって、華人の間で高く評価されている事が見て取れます。

私も、修行の遅れを挽回すべく、本雅難陀尊者の教えを守って、一年後、彼に再会できるまでの間、日本で頑張ろうと思います。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>