般若の独り言~コロナ禍の中での修行
2019年の11月より前、武漢で
[風邪とは様相が異なる不思議な肺炎]
が発見され、これが、人人感染する
<新型コロナ>
と認定された2019年年末から2020年初頭にかけて、世界中が大変な騒ぎになりました。
2020年1月~2月、私は台湾の法雨道場で開催されていました、リトリートに参加していた時、瞑想指導者である明徳尊者が、いつも携帯電話を握りしめて、緊張した面持ちで、何かの情報を収集しているのを見て、胸騒ぎがしたのですが、台湾でコロナが蔓延した場合の、法雨道場に集う、弟子たちの処遇と、ご自身の修行について・・・当時、明徳尊者は、緬甸のパオ・セヤドーの下で修行中で、台湾には一時帰国の身でありましたから・・・考えを巡らせていたのだと思います(私がリトリートを終えて、日本帰国を準備している時、明徳尊者は、法雨道場の閉門(新規修行者受け入れ中止、古参修行者の帰宅許可)を決定し、私には、「新幹線の中、空港では、必ずマスクを着用する様に」と言って、当時、台湾で一番効果の高いと言われるナノ・マスクを、一枚、下さいました。)
そして、この一年半の間、コロナ禍により、日本から出国して、台湾、緬甸等に行って、修行する事が非常に難しくなりました(緬甸は、軍部のクーデターで、全く入国できない状態)。
不幸中の幸いと言いますか、今私が翻訳していますパオ・セヤドーの著書『親知実見』<Knowing and Seeing>は、『如実知見』の改訂版で、止観瞑想(パオ・メソッド)に関する説明が、格段に詳しくなっています。
止観の修行に関心のある法友の皆様は、是非とも、『親知実見』を参考にして、日本にいても、一歩でも二歩でも、前進されます様、祈願しています。