Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2016-09-02から1日間の記事一覧

ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)-81

★以下は、ブッダダーサ尊者による、西洋の 学者の自我観の紹介です。要点のみ概略紹介 いたします(訳者)。 (1)Ciceroーー「自我」は思考でき、行動 でき、感覚し、また果報の受取人である。 (2)Baileyーー「自我」とは上帝(=神) である。 (3)E…

ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)ー80

西洋の学者の「自我観」 「自我」は永遠不滅の霊魂~ Baij Nath Khanna は彼の著作《バガ ヴァット・ギーターの光》の中で、以下の観念 がよく理解できるように、我々を導いてくれる。 「自我」は業力の影響を受けず、ソレは神の 領域にあり、物質世界とソレ…

ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)ー79

仏教は「自我」を取り除いてのみ 涅槃を証悟できると言う~ 前述(No77 )の文言から、ジャイナ教もまた、 仏陀がパーリ経典《布咤婆楼経》において 述べたとおりの、無形の形体ーー意識ーーを 否定しているのと同じく、粗い肉体と霊体を 否定していることが…

ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)ー78★

ジャイナ教(=ジナ教)の「自我」 ジャイナ教は「自我」即ち涅槃であると 主張する~ 次に我々は、ジャイナ教(また「尼乾子の 教義」とも言う)の教理を研究して、それと 仏教の教義がどれほど似ているかを 見てみたいと思う。 仏陀の時代の始めから、この…

ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)ー77

(二二)利己的(+な心)、自己中心的 (+な心)、偽善、欲望、憤怒と貪婪を取り 除き、利己的でない、平和な人になる。 この種の境地に到達した人は、永恒者になる 条件が整ったのだ、と言える。 (第十八章、第53詩節) (二三)永恒者になり、かつ「大…