Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)1-2

上座部仏教によると; 仏陀は千変万化、求めれば必ず応じてくれる神、ではなく、また、どこにでもいて、できない事は何一つとてないという、そのような救世主でもない。 仏陀は、一人の、智慧と徳行が円満な覚悟者(=覚醒者、悟りを得た人)であって、煩悩…

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)1-1

<序文> これは、南伝上座部仏教の伝統的観点から編集した仏教の入門書である。 上座部仏教は、パーリ語でTheravādaという。 それは仏教の中で、最も古老の流派で、仏教の発祥地であるインドから南に向かってスリランカ、緬甸(=ビルマ・ミャンマー、以下…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-11

7覚支は、どのようにしてバランスするのか? 7覚支は、お互いに対立する二つのグループに分けることができる: 択法、精進、喜という3覚支が、一つ目のグループで、 軽安、定、捨という3覚支が、もう一つのグループである: そして、念が、その真ん中にあっ…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-10

どの法門を修行するにしても、五根と7覚支のバランスは大切である。 安般念を修行する時も、当然、例外ではない。 五根の中で、信根と慧根はバランスしなければならず、精進根と定根は、バランスしなければならない。念根は、その真ん中にあって、それらを調…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-9

決して、わざと呼吸を変化させるようなことをしてはならないし、呼吸をはっきりさせようと企ててもいけない! そのようにすると、あなたの定力は減退し、その結果、深くて厚い定力を育成するチャンスを逃してしまうと同時に、身体に不快感を齎すことになる。…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-8

ある時には、息は非常に微弱になる。禅の修行者は、(+この時)息が察知できない、と思う。 実際は、息は依然として存在しており、停止している訳ではない。 ただ、心に細やかさがない事と、正念がはっきりしない為に、息を察知できないでいるだけである。 …

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-7

禅の修行者が、自分自身の専注力が強くてかつ安定していると感じたならば、己自身に、不断に息に覚知するように精進する(+様に言い聞かせる)。 すなわち、同じ場所において、一回ごとの呼吸の最初から最後までを覚知するのだ、と決心するのである。 これ…

是誰庵のひとやすみ~焼き芋ウフフ

昨日、今年初めて、薪ストーブを焚きました。 今日は曇天で、すこし暖かいので、薪ストーブは焚かない事にしました。 で、昨日の燃え残りを調べてみると、 熾きがあって、灰が温かい。 これは、もう絶対、焼き芋!! 早速、サツマイモを二個、灰の中に・・・…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-6

息を覚知する時、単純に、息自体を察知する必要がある。 という事は、全体的な概念でそれを認識するべきであって、息に含まれる個別の特徴、たとえば、息の冷たさ、熱さ、硬さ、軟らかさ、推進性、湿気、滑らかさ等々に、注意を払ってはならないのである。 …