Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-01-03から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-130)(私家版)

無色界禅心は、それぞれ、異なる目標を取る。 しかし、それぞれは、みな、同様に、二個の禅支が存在する。 この事は、色界禅とは、異なる部分である。 色界禅は、初禅、二禅、三禅、四禅、五禅であっても、みな、同一の目標を取る。 たとえば、安般念(の目…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-129)(私家版)

非想は、想ではない。 では、どの様な意味であるか? 非想非非想処(n’evasanña’nasanñāyatana)は、ここに想があるとか、または無想であるとか、を言えないが故に、この様に呼ばれる。 この種の心の中において、「想心所」はすでに、非常に微細になっており…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-128)(私家版)

無所有処無色禅から非想非非想処禅に入る為には、無所有処禅心を目標に取る。というのも、「有」は良くないのであって、「有」があれば、痛苦が存在する。 「無い」がもっとも良く、故に、無所有処の心を観ずるのを至上とし、この心をば、至上、至上・・・(…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-127)(私家版)

識無辺処無色禅から、次に、無所有処無色禅に入る為には、空無辺処禅心の不存在を目標としなければならない。 というのも、一個の心識刹那において、二個の心が同時に生起する事は不可能な為、故に、識無辺処善心が生起する時、空無辺処禅心は、存在しえない…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-126)(私家版)

空無辺処禅から、識無辺処禅に入る為には、空無辺処禅心を目標として取り、識無辺、識無辺・・・と黙念しなければならない。 この様にすれば、識無辺処無色禅に証入する事ができる。 識無辺処無色禅もまた、二個の禅支で、それは捨と一境性である。 (3-127…