Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-129)(私家版)

非想は、想ではない。

では、どの様な意味であるか?

非想非非想処(n’evasanña’nasanñāyatana)は、ここに想があるとか、または無想であるとか、を言えないが故に、この様に呼ばれる。

この種の心の中において、「想心所」はすでに、非常に微細になっており、その想の作用を執行する事ができない。

故に、この心には、確実に想がある、とは言えない。

しかし、当該の想は、まったくなくなった訳ではなく、その残渣の状は、保留されている。

故に、無想とは言えず、非想非非想と言う。

(3-130につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>