非想は、想ではない。
では、どの様な意味であるか?
非想非非想処(n’evasanña’nasanñāyatana)は、ここに想があるとか、または無想であるとか、を言えないが故に、この様に呼ばれる。
この種の心の中において、「想心所」はすでに、非常に微細になっており、その想の作用を執行する事ができない。
故に、この心には、確実に想がある、とは言えない。
しかし、当該の想は、まったくなくなった訳ではなく、その残渣の状は、保留されている。
故に、無想とは言えず、非想非非想と言う。
(3-130につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>