Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-12-09から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(86ー3)(私家版)

アーナンダ尊者(尊者はソータパナであった)が、ある日、座禅瞑想していると、縁起の法が彼の心の中において鮮明に顕現した。彼は喜び勇んで仏陀に会いに行き、仏陀に言った:「世尊、この12因縁は、大変に奥深く又殊勝です!非常に奥深く、殊勝であるだ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(86ー1/2)(私家版)

第八章 縁の概要 この章は、二個の部分に分かれる。一番目はは発趣論(24因縁)、二番目は縁起。ここでは縁起の法のみ解説する。 ✥縁起の法✥ 縁起の法(Paticcasamuppādanayo−tの下点。以下同様)は、基本的には、生死輪廻の因縁構造の解明、即ち、生死輪…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(85ー1)(私家版)

✥総括✥ 一切の概要:5蘊、5取蘊、12処、18界、四聖諦。。。。 1.色、受、想、その他の心所(行)及び識の5者。5蘊と呼ばれる。 2.三(世間)地に属する同等の法。5取蘊と呼ばれる。出世間のものは、5取蘊とは言わない。欲界、色界、無色界のも…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(84ー23)(私家版)

故に、仏陀は、巧みな技でもって、先に世俗諦(人、我、彼……)を使い、衆生と疎通する方便とした。衆生の心に法が浸透した後、彼は初めて、これらの世俗諦は真実ではない、と解説したのである。実際に存在するのは、「因縁生、因縁滅、ただ苦と苦の息滅のみ…