(四)先に述べた段階(No1-36)が、更に発展して成熟する時、修行者は、予備定の最高潮に到達する。この段階になると、ある程度の長い時間、自然に目標を覚知することができ、何等の干渉を受けなくなる。
通常、この段階では、(+心の)境地はますます微細になる。
我々の心がますます熟練する時、それは、思索することなく作用する。
心は、直覚的に、修行の目標を覚知する。
というのも、この段階での目標は、すでに微細になりすぎていて、粗い心念(=心の働き)では、それを覚知する事はできないからである。
ちょうど、何かの球技をやっている時、相当程度のレベルに到達している場合、あなたは思索することなく、球を打つことができる;
反対に、あなたは思索するやいなや、球は却って、打てなくなってしまうのである。
故に、知っておかねばならないのは、あなたが目標を直覚的に覚知するならば、あなたは正しい道を歩いている、という事である。
この段階を「成熟した予備定の段階」と言い、最終的には、近行定にまで発展する(+ことができる。)
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-38につづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>