南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』(3-11)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

禅相がまさに出現しようとするその直前、多くの禅修行者は、いくつかの困難に遭遇する。

特に、息が変化して、非常に微細になり、それが覚知できないほどになる場合がある。

もし、この様な現象が発生したならば、その直前に息を覚知していた場所において、息が再度、出現するのを待たねばならない。

ただ七種類の「人」だけが呼吸をしない。

すなわち:死者、胎児、溺水の者、知覚を失った者(=失神者)、四禅の定に入った者、入滅尽定の者及び梵天神である。

あなたは、己自身がその内のどれにも該当しない事を思惟して、ただ正念が不足するために、呼吸する時の息を、覚知できていないだけであると、知るべきである。

(3-12につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay