<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
「呼吸をコントロール」してはならない。
呼吸をコントロールすると、頭が締め付けられて、重くなる。
「呼吸の出入りの時に生じる摩擦」に、注意を払ってはならない。
「鼻の冷たい、熱いを覚知する」をしてはならない。
「気の推進」は、四大の所縁であり、この様(=気の推進に注意を向ける)にすれば、気の動きが生じて、定力の育成を、阻害する事になる。
「呼吸の覚知」に注意を払ってはならず、「接点」に、注意を払ってもならない。
というのも、それらの接点は、四大の所縁であり、その様にして久しくなると、鼻は硬くなり、痺れて、その内に、耐えがたくなってくる。
気の明確であるか、明確でないかを、気にしては、ならない。
この様にすれば、顔全体が痺れ、硬くなる。
(+心は)息と共に身体に入ったり、出てきたりしては、ならない。
この様にすれば、四大はバランスを失い、鼻に不快感が伴う様になり、自然な呼吸が、出来なくなる。
(+心)をあまり鼻から離れた場所においてはならない。あまりに離れると、息が明確でなくなり、その時、心は容易に散乱して、明晰でなくなる。
安般念の修法は、非常に簡単であり、ただ(+心を)鼻と唇の間においておき、かるく「自然の呼吸」がある事を知っていれば、それでよい。
呼吸が微弱な時は、軽く「自然な呼吸」を知っていればよい。
(+息を)故意に明確にさせる様な事は、してはならない。
この様にすれば、呼吸をコントロールしていることになり、いずれは、頭が締まり、痛くなる。
(19につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayala>>