南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-19

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

己自身が、「自然な呼吸」を知っている状態を保っている事を、どの様にすれば、確認することができるのか?

・・・まず、人差し指を鼻と唇の間の前に置く。

正念を指の上において、自然な息を覚知する。

30秒ほど後、心が「自然な呼吸」を知ったなら、指を下に降ろす。

正念は、そのまま鼻と唇の間においておき、「自然な呼吸」を覚知する。

もし、呼吸を見失うか、正念が切れたならば、指を軽く鼻と唇の間において、「自然の呼吸」を覚知する様にする。

確認ができたならば、指は下に降ろす。

初心者は長く座れないので、時間表の通りに座らなくてもよい。

もし、足が痺れて痛い時、正念を保ちつつ、呼吸を知っている状態のまま、ゆっくりと、足を替える。

もし、どの様にしても、足の痛みを解決することができないのであれば、正念を保ちながら、呼吸を知っている状態を保持しつつ、座禅堂の後ろにおいた椅子に、座ってもよい。

それでも不可の場合は、立ちあがって、リラックスするのもよい。

それでもダメな場合は、座禅堂から出て、軽く運動してみるのもよい。

呼吸を知る事を保ちながら、行禅をする。

しかし、左右の足に注意を払ってはならず、足の移動に合わせて、それに注意を払うのも、いけない。

それは、安般念の行禅ではない。

安般念の成功する秘訣は、行住坐臥において、呼吸を知る事を、保つことである。

食事中、厠において、先に呼吸を知ってから、食事をし、用をたす。

静座する時、身体が傾斜しているのを発見したならば、慌てて、姿勢を整えてはならない。

この様にすれば、定力は減退するが故に。

まずは、軽く、そっと、姿勢を調整すればよい。

(20につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>