南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-14

ただし、故意に呼吸を、長くしたり、短くしたり、または微細にしたり、変化させてはならない。

もし、このように呼吸をコントロールするならば、あなたの精進覚支と択法覚支は強くなりすぎて、定力は徐々に、減退する。

呼吸を自然な状態のままに、専注するべきである。定力が向上した時、呼吸は時には長くなり、時には短くなる。呼吸が永くても短くても、あなたは毎回の呼吸の、息の始めから終わりまでを専注すること、だけが必要とされる。

定力が更に向上した時、あなたは、呼吸が微細になればよい、という希望を動機として、全息への専注を継続する。呼吸が自然に、微細に変化した時、呼吸が長くても、短くても、あなたは微細な呼吸の全息について、専注し続けなければならない。

もし、一回ごとの座禅・瞑想の時に、あなたは毎回、微細な呼吸の全息に対して、一時間、または二時間以上、専注することができるとしたら、あなたの定力は相当にレベルが高い。

この時は大切な時期であり、あなたは慎重に修行を続け、一切の妄想と、人との交流を止めて、歩くとき、立ち止まるとき、座るとき、横になるときなどの、一切の時間において、必ず正念を保持し、一心に、呼吸に専注するべきである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-15につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>