南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-15

2、身軽快性・心軽快性

kaya-lahut、citta-lahut)

身軽快性:心所の沈み込みがない事(活発である事)。

心軽快性:心の沈み込みがない事(活発である事)。

軽快性の障礙:緊張。

障礙の発生原因:過度に定の修習の目標を憶念する事。

矯正の方法:直覚的に、己が、定の修習における目標を体験していることを知っていれば、それで十分である。あなたの心をリラックスさせる。そうすれば、身軽安性と心軽安性は生じることができる。

3、身柔軟性・心柔軟性

kaya-mudut、icitta-mudut)

身柔軟性:心所が目標に対して対抗しない、及び阻害しない事。

心柔軟性:心が目標に対して対抗しない、及び阻害しない事。

柔軟性の障礙:掴む事(定の修習の目標を強く掴み過ぎる事)。

障礙が生じる原因:心がしばしば分散する為、雑念が生じ、そのことによって定の修習の目標を、強く掴んでいたいと思いなす。

矯正の方法:あなたが心の中に雑念が生じていることを発見した時、軽く心を引き戻して、あなたの心をして、心をして、<今・ここ>において受け入れられるだけの事に向かわせるだけで良い。このように実践すれば、身柔軟性と心柔軟性は生じることができる。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-16につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>