南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-1

第二章 定の進展

行道と通達

ここにおいて、初めて(+目標に)専注する事から、何らかのジャーナが生じる近行定の生起まで、その中間における定の修習の過程を「行道」と言う。近行定から安止定まで、その中間における智慧は「通達」と言う。《清浄道論・第三章・第15段》

 

ここにおいて、我々は、主に、定の修習における二つの段階を知ることができる:

予備定から近行定は、一つの段階であり、近行定から安止定もまた、もう一つの段階である。

予備定から近行定までの、この中間における定の修習の過程を、我々は「行道」と呼び;

近行定を証得した後から、安止定を証得するまでの、その中間における智慧を、我々は「通達」と呼ぶ。

本書(初級編)においては、我々は「行道」の育成に重点をおいており;(+将来出版される)中級編においては、「通達」の育成について、重点的に説明する。

まず「行道」の育成から(+説明を)始める。

定の修習は、通常、三つの段階に分けることができる。

一、前行。

二、正行。

三、結行。

 

一、前行

前行(定の修習に取り組む前の準備)--リラックスと手放す事

もし、修行者がいまだ、障礙などの克服を完成しないままに、修行に努力するならば、彼の行道は困難なものになる(苦行道)。《清浄道論・第三章・第16段》

定の修習を行う前、定の修習がスムースに、安定して進むように、必ずや、準備をする必要がある。所謂「凡事予則立、不予則廃」で、修行に取り掛かる前に、準備をしておけば、定の修習の半分は成功したことになる。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-2につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>