第二章 定の進展
行道と通達
ここにおいて、初めて(+目標に)専注する事から、何らかのジャーナが生じる近行定の生起まで、その中間における定の修習の過程を「行道」と言う。近行定から安止定まで、その中間における智慧は「通達」と言う。《清浄道論・第三章・第15段》
ここにおいて、我々は、主に、定の修習における二つの段階を知ることができる:
予備定から近行定は、一つの段階であり、近行定から安止定もまた、もう一つの段階である。
予備定から近行定までの、この中間における定の修習の過程を、我々は「行道」と呼び;
近行定を証得した後から、安止定を証得するまでの、その中間における智慧を、我々は「通達」と呼ぶ。
本書(初級編)においては、我々は「行道」の育成に重点をおいており;(+将来出版される)中級編においては、「通達」の育成について、重点的に説明する。
まず「行道」の育成から(+説明を)始める。
定の修習は、通常、三つの段階に分けることができる。
一、前行。
二、正行。
三、結行。
一、前行
前行(定の修習に取り組む前の準備)--リラックスと手放す事
もし、修行者がいまだ、障礙などの克服を完成しないままに、修行に努力するならば、彼の行道は困難なものになる(苦行道)。《清浄道論・第三章・第16段》
定の修習を行う前、定の修習がスムースに、安定して進むように、必ずや、準備をする必要がある。所謂「凡事予則立、不予則廃」で、修行に取り掛かる前に、準備をしておけば、定の修習の半分は成功したことになる。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-2につづく)
Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。
★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。
ご協力、よろしくお願いいたします。
<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>