南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)~2-2

《増支部・六法集・第24経》において、仏陀は定の修習について語った時、以下のように述べた:

丘は以下の様でなければならないーー

定に入る事において、善くて巧みであり、定に住む事において、善くて巧みであり、定から出ることに、善くて巧みであり、定の準備において、善くて巧みであり、定の行処において、善くて巧みであり、定の決意において、善くて巧みである事。

 

以下に述べるのは、上記の経文の中の六種類の<善くて巧み>に関する解説である:

定に入る事において善くて巧みである事ーー定に入りたいと思ったとき、迅速に、定に入ることができる。「入定自在」とも言う。

定に住む事において善くて巧みである事ーー自分自身が事前に決めておいた、定に留まる時間に基づいて、その時間の間、定に住することができる。「住定自在」とも言う。

定から出ることに善くて巧みである事ーー自分自身が事前に決めておいた定から出てくる時間に、出てこれる事。「出定自在」とも言う。

定の準備において善くて巧みである事ーー不利な、または不適切な要素を避け、有利で、適切な要素を運用する。順調に入定できるよう、心が喜ぶような、準備作業をしておく。

定の行処において善くて巧みである事ーー定を修習する目標、定の修習における禅相などをよく理解すること。

定の決意において善くて巧みである事ーージャーナを一段階ずつ上がっていく決意ができること。たとえば:初禅ができたならば、次に、第二禅に進むことを決意しさえすれば、自在に第二禅に入れること。以下類推の事。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-3につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>