上に述べた事柄を成就する為の唯一の道は、まず先に、世間第四聖諦ーー世間道諦(lokiyamaggasacca)、すなわち、世間八支聖道、三学を修習する事である:
1)戒(sīla)
2)定(samādhi)
3)慧(pañña)<注16>
比庫について言うならば、戒とはパーティモッカサンバラ(pātimokkha saṃvara、巴帝摩卡防護戒)を指し;在家居士ならば、八戒または五戒を指す。
戒行を確立させた後、我々は近行定と安止定(appanā samādhi)ーー禅那(ジャーナ、jhāna)を育成することができ、また、更に一歩進んで智慧を育成することができるが、それはすなわち、観禅の修習を言うのである。
観禅とは他でもなく、唯一、苦聖諦と苦集聖諦の無常・苦・無我及び無我の本質を了知する為のものである。
ただ善くて巧みに、徹底的に観を修習して初めて、かつ、完全にこの二種類の聖諦を証知してのみ、我々は、出世間第四聖諦、すなわち、
出世間道諦(lokuttarā maggasacca)ーー
入流道(sotāpatti-magga)、
一来道(sakadāgāmi-magga)、
不来道(anāgāmi-magga)、
阿拉漢道(arahatta-magga)ーー
と相応する所の八支道を証悟することができる。。
簡単に言えば:第四聖諦(八支聖道)の目標は、第三聖諦(涅槃)を証悟する事にあるのであるが、しかし、唯一、第一と第二聖諦(苦及び苦集)を徹底的に知る事を通してのみ、それは証悟され得るのだという事である。