Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#8-4

第一と第二聖諦

第一聖諦ーー苦聖諦とは何か?

仏陀は《転法輪経》(Dhamacakkappavattana Sutta)の中で、以下の様に説明する:

「比庫たちよ。これは苦聖諦であるーー

生は苦であり、老は苦でり、

病は苦であり、死は苦であり、

怨憎会は苦であり、愛別離は苦であり、

所求不得(求めるを得ず)も苦である。

言い換えれば、五取蘊(pañcupādānakkhandhā)はすなわち、苦である。」(S .5.1081)

仏陀は、苦聖諦を教導する時、五蘊(とは何か)を教え示した。

彼は我々に、五蘊を了知し、照見する必要があると教導した。

我々が所属する人世間は、五蘊有(pañcavokārabhava)世間に属するが、五蘊を了知し、照見するより外に、我々は、仏陀の教導を領悟する方法はないのである。

  <翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>