南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-12)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

四種類の任務(法随観法ーー四聖諦)

仏陀は《大念処経・法随観》の中で、四聖諦の証悟に関しての説明を(+以下の様に)している:

【次に、比丘たちよ。

比丘は、四聖諦に対しては、法随観法において住む。

比丘たちよ。

比丘はどの様にして、四聖諦に対して、法随観法に住むのか?

比丘たちよ。

以下の様である。

1)比丘は如実に ’これは苦である’ と知る;

2)’これは苦の集である’ と如実に知る;

3)’これは苦の滅である’ と如実に知る;

4)’これは苦の滅に導き至る道である’ と如実に知る】

止と観は修習されなければならない

仏陀は止と観の修習を通して四聖諦を了知するようにと指導した。とは言え、経典の中においては、仏陀が ”これは止である” とか、”これは観である” とか、”止の修習の為に何々をなさねばならない” とか ”観の修習の為に何々をなさねばならない” と述べた、という記載はない。

そうであるから、仏陀が述べた止・観の育成に関する本来の意味を理解するためには、我々は義註と複註を参考にしなければならない・・・特に《清浄道論》(Visuddhimagga)を。

(3-13につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>