<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
「無明縁行(無明の縁によって行あり)」を例にとると、無明は一体、どのような方式によって、行を生起せしめるのか?
どのような縁力が無明を帯動して、行を生じせしめるのか?
このことは、24縁によって、初めて解明される。
24縁とは:
(1)因縁(hetupaccayo)
(2)所縁縁(ārammaṇaṇpaccayo)
(3)増上縁(adhipatipaccayo)
(4)無間縁(anantarapaccayo)
(5)等無間縁(samanantarapaccayo)
(6)俱生縁(sahajātapaccayo)
(7)相互縁(aññamaññapaccayo)
(8)依止縁(nissayapaccay)
(9)親依止縁(upanissayapaccayo)
(10)前生縁(purejātapaccayo)
(11)後生縁(pacchājātapaccayo)
(12)数々修習縁(āsevanapaccayo)
(13)業縁(kammapaccayo)
(14)異熟縁(vipākapaccayo)
(15)食縁(ahārapaccayo)
(16)根縁(indriyapaccayo)
(17)禅縁(jhānapaccayo)
(18)道縁(maggapaccayo)
(19)相応縁(sampayuttapaccayo)
(20)不相応縁(vippayuttapaccayo)
(21)有縁(atthipaccayo)
(22)無有縁(natthipaccayo)
(23)離去縁(vigatapaccayo)
(24)不離去縁(avigatapaccayo)
緬甸(ミャンマー)では、危険に出会った時、または恐怖を感じる時、この24縁を称えると、外部にある種々の危険を避けることが出来、また、多くの功徳を獲得する事ができると言う。
こうしたことから、24縁のパーリ語を暗記する事は、我々の修行にとってもよい事である(+と思われる)。
以下において、私は、私の有限な仏法の知識と理解に基づいて、分かり易い言葉を用いて、仏陀の奥深い法義を説明したいと思う。
(1-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。
<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>