南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

「無明縁行(無明の縁によって行あり)」を例にとると、無明は一体、どのような方式によって、行を生起せしめるのか?

どのような縁力が無明を帯動して、行を生じせしめるのか?

このことは、24縁によって、初めて解明される。

24縁とは:

(1)因縁(hetupaccayo)

(2)所縁縁(ārammaṇaṇpaccayo)

(3)増上縁(adhipatipaccayo)

(4)無間縁(anantarapaccayo)

(5)等無間縁(samanantarapaccayo)

(6)俱生縁(sahajātapaccayo)

(7)相互縁(aññamaññapaccayo)

(8)依止縁(nissayapaccay)

(9)親依止縁(upanissayapaccayo)

(10)前生縁(purejātapaccayo)

(11)後生縁(pacchājātapaccayo)

(12)数々修習縁(āsevanapaccayo)

(13)業縁(kammapaccayo)

(14)異熟縁(vipākapaccayo)

(15)食縁(ahārapaccayo)

(16)根縁(indriyapaccayo)

(17)禅縁(jhānapaccayo)

(18)道縁(maggapaccayo)

(19)相応縁(sampayuttapaccayo)

(20)不相応縁(vippayuttapaccayo)

(21)有縁(atthipaccayo)

(22)無有縁(natthipaccayo)

(23)離去縁(vigatapaccayo)

(24)不離去縁(avigatapaccayo)

緬甸(ミャンマー)では、危険に出会った時、または恐怖を感じる時、この24縁を称えると、外部にある種々の危険を避けることが出来、また、多くの功徳を獲得する事ができると言う。

こうしたことから、24縁のパーリ語を暗記する事は、我々の修行にとってもよい事である(+と思われる)。

以下において、私は、私の有限な仏法の知識と理解に基づいて、分かり易い言葉を用いて、仏陀の奥深い法義を説明したいと思う。

(1-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー 中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>