<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《爪頂経》(nakhasikha)において、以下の様に述べている:
ある時、仏陀は少しの土を取って、彼の指先に乗せて、弟子たちに聞いた:
「比丘たちよ!私の爪の上に乗っている土と、大地の土と比較して、どちらが多いか?どちらが少ないか?」
弟子たちは答えた:
「世尊!あなたの爪の上の土は少なく、大地の土は多いです。大地と比較すると、あなたの詰めの上の土は取るに足らないものです。」
仏陀は言う:
「比丘たちよ!そうなのです。あれら天人と人類が世を去る時、また天界と人界に生まれてこれるのは、ただ私の爪の上の土くらい少ない;そして、四悪趣に生まれる人は、大地の土くらいに多い。
四悪趣において世を去る人で、天界や人界に生まれることの出来る人は、私の爪の土のように少ない;そして、四悪趣に何度も生まれ続ける人は、数え切れない程なのです。まさに大地の土と同じ様に。」
《雑阿含891経》
《爪頂経》の中の主要な内容は上の通りである。四悪道に生きる衆生の話をしようとするならば、四大海洋の中に生息する衆生を引きあいに出して、証明することができる。人類の罪悪は深重で、また、人が死んだ後、往生する場所はたくさんあるのである。
(5-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)