南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~仏教指導者の性的虐待

WEBでの、夕方のニュースで

ダライ・ラマ、仏教指導者の性的虐待認める』

『90年から知っていた』

とあります(ダライ・ラマ、オランダ訪問で)。

いよいよ仏教界にも、飛び火しましたか。

「日本の僧侶はほぼ全員結婚するので、このような問題は発生しない」と言いたい所ですが、<結婚する出家僧侶>自体が、仏教倫理における存在矛盾ですから、これは横においておくとして・・・。

僧侶の性的虐待問題・・・東南アジアのテーラワーダの比丘とサヤレー、中国・台湾の大乗の比丘・比丘尼チベット仏教の出家僧侶、尼僧方は、皆結婚しないで、僧院内部に住居を貰って暮らすか、精舎で暮らす。

どういう時に、こういう問題が起きるのでしょうか?

テーラワーダの比丘の住まい(クッティ)は、女性は、戒律上、また遠慮する気持ちもあって、めったに近づかないものなのですが(一人住まいの比丘のクッティを訪ねる時は必ず、複数人で行きます)・・・それでも事件は起きるのですね。

 

随分前ですが、タイで、女性信者が、比丘の子を出産した話は、日本の雑誌にも載りましたし、有名です。当該の比丘は、サンガ永久追放になり、アメリカに移住したそうです。

台湾でも、比丘の子供を出産した比丘尼さんがいます。台湾のサンガと国の規定により、この子は、戸籍がもらえないそうです。

上記の事件が、性的虐待かどうか、判定は難しいと思いますが、厳重な戒律違反です。

今年は《隠された事実が露わになる年》と言われています。上記ニュースの続報を、待っている所です。

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>