Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-126(120/420)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

8.11 第四禅

この様に、第三禅を証得した後、あなたは第三禅の五自在を修習しなければならない。

あなたが第三禅の五自在に熟練した後、第四禅に入る修行をしたいと思う時、あなたは、第三禅の欠点を思惟しなければならない:

「第三禅は、喜に近いという危険性があるし、また楽禅支の、粗さと劣性が、それを弱めるために、無楽の第四禅の寂静には、及ばない。」

この様に、第三禅への執着を断じ除き、第四禅を証得する為に、あなたは、心をして、似相に専注せしめ、再度、第三禅に証入する。

第三禅から出て来て、あなたは、正念と正知でもって、禅支を観察する時、楽は、粗くて劣性であると思い、捨及び一境性が寂静であると思う。

粗くて劣なる禅支を断じ除いて、寂静なる禅支を獲得する為に、あなたは再び、不断に安般似相に専注する。

もし、あなたが、この様な修習を、持続的に実践できるならば、強くて力のある安止は生起する。

この時、あなたは捨及び一境性を具備した第四禅に到達することができる。

しかし、ここには一つ、(+理解するべき)一項の違いがある:

楽受は「不苦不楽受」の縁ではない。

というのも、第四禅は不苦不楽受と共に生起する必要があるが故に。

こうしたことから、この遍作の心と不苦不楽受は相応する(+のだと言える。)

ここでいう「喜」は純粋に、それらと捨が相応する為に、消失する。

第四禅の標準的な描写は、以下の通りである:

「楽と苦を捨棄する事を通して、かつ、その前の悦と憂の消逝によって、比丘は、無苦無楽な、因捨心を具備した、完全なる浄化の正念である所の第四禅に、進入しかつ安住する。」

(5-127につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi> 

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay。