南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#33-13(189/446)

食生色

食生色(āhāraja rūpa)もまた、八法聚によって構成されている。それらの食素は、食生食素(āhāra ojā)に属し、我々が食用としている食物と飲料において生じる。

食器の中の食物、消化器観管道の中の食物(口中の食物、食のみ込んだばかりの、胃の中の未消化の食物、腸管の中の半消化とすでに完全に消化された食物、糞便)、膿と尿も、みな同様に、すべて無生命の時節生食素八法聚である。

消化の火は、命根九法聚の中の火界であり、業生色(以前に述べた<注176>)に属する。消化の火が未消化または半消化の食物の、時節生食素溌法聚(utuja ojaṭṭhamaka kalāpa)の中の食素に出会うと、すぐに、新しい新しい食素八法聚が生じる;それらは、食生食素八法聚に属し、食生食素(ahāraja ojā)を第八法とする。

同様に、これらの食素が(業生の)消化の火に出会う時、また一歩進んで、多くの代の食素八法聚を生じる。

これがまた、業生、心生と時節生色聚の中の食素、及び現有の食生色聚の中の食素を支えるのである。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>