★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(6-3)(私家版)
もし、これらの要求を、満足せしめる事ができないのならば、在家の生活は過ごしがたい。
在家の人々は、俗事に絡まれて身辺から離れず、持戒する時間、禅修行する時間が持てない為、心の清浄を保持するのは、非常に困難である。
在家者が、いくつかの戒の条項を受持したとしても、長い時間堅持することはできないで、結局は、雑染に侵害され、懊悩して、久しからずして、破戒する;
たとえ万難を排して、時間を作って、禅修行に参加したとしても、雑事の波に翻弄されて、日常的に忙しい人が、定力を獲得するのも難しい;
たとえ定力を獲得したとしても、煩悩が生起するやいなや、定力は、急速に退失する。
(6-4につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>