Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(68ー4)(私家版)

科学者はひたすら物質についての研究に余念がなく、一切の物質は、最も小さいクオークからできている、と考えている。しかし、これらは、尚、世俗諦に属しており、究極諦には到達していない。。。     我々の身体は、千々万々個の色聚によって構成されているが、これらの色聚もまた生滅の法である。。。             色聚とは、色によって構成されている。色法は独自に存在する事は出来ない。例えば、地大は、独自に生じたりする事は出来ず、必ず、他の色法と組み合わされなければならない。色聚自身も、今だ世俗諦に過ぎない。というのも、それはもっと小さな単位にまで分解出来るが故に。一粒の色聚は、少なくとも8種の色法があり、それぞれ地、水、火、風、色彩、香り、味、食素(栄養素)となり、8不離色と呼ばれる。この8個の色法は、同時に生起して、同時に滅する。同一の依処に依る。同一の依処とは何か?即ち、総ての色法は、必ず四大種色ーー地、水、火、風に依存して生起する事を言う。色彩、香り、味、食素は所造色と呼ばれる。全ての所造色は、皆四大種の色に依存して、初めて生起する事ができる。