Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-11-04から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(69ー2)(私家版)

■四大種の色(四界) 四大種色(又は四界)は、 1.地界(pathavī−dhātu。thaのtの下点。以下同様)。2.水界(āpo−dhātu)。3.火界(tejo−dhātu)。4.風界(vãyo−dhãtu)。世間にある一切の物質は、最も高く最も大きな山から、最も小さなクオークまで…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(69ー1)(私家版)

✥色法の列挙✥ 非常に多くの経の中において、仏陀は常に以下の様に言う:「比丘たちよ。色には何があるか?四大種の色及び四大所造色がある。」故に、合計ニ種類の色法がある事になる。四大種色及び四大所造色である。四大はまた、「大種色」(Mahā−bhūta)と…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(68ー4)(私家版)

科学者はひたすら物質についての研究に余念がなく、一切の物質は、最も小さいクオークからできている、と考えている。しかし、これらは、尚、世俗諦に属しており、究極諦には到達していない。。。 我々の身体は、千々万々個の色聚によって構成されているが、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(68ー3)(私家版)

なぜ色の事を理解しなければならないのか?《中部・大牧羊者経》において、仏陀は以下の様に言う:「もし、色について知らないのであるならば、その比丘は、この法、律の中において成長し、進展し、成就する事ができない。」何故であるか?色は、5取蘊の一…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(68ー2)(私家版)

《相応部・応食経》の中において、仏陀は以下の様に言う。 「比丘たちよ。。。 色とは何であるか? 比丘たちよ。。。 変化し破壊される故に、色と呼ばれる。。 変化し破壊される、とは何であるか? 寒さによって変化し破壊される。 熱さによって変化し破壊さ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(68ー1)(私家版)

第六章 色の概要 三番目の究極法は「色」である。ここでは、総ての種類の色法を列挙する。 それらは、どの様な原則でもって分類されるのか?生起の因、構成される所の色聚、及びそれらの生起の過程など等を、一つ一つ、解説する。。。。。。。。。 「色」と…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(67ー2)(私家版)

合計55種の心が速行の作用を執行している:1.12個の不善心。。。。。 2.21個の善心:8大欲界善心。5個の色界善心。4個の無色界善心と4個の出世間道心。。。。 3.4個の出世間果報心:出世間果定心路の中に出現して、速行の作用を執行する。…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(67ー1)(私家版)

■無色界 四つの無色界に生まれ変わる梵天は、四無色界果報心が、彼らの結生識、有分識、死亡識になる。四無色界果報心は、人間界、天道には出現しない。というのも、それらは、梵天神の結果識、有分識、死亡識であるが故に。では、5個の色界善心、4個の無…