《相応部・応食経》の中において、仏陀は以下の様に言う。 「比丘たちよ。。。 色とは何であるか? 比丘たちよ。。。 変化し破壊される故に、色と呼ばれる。。 変化し破壊される、とは何であるか? 寒さによって変化し破壊される。 熱さによって変化し破壊される。 飢餓によって変化し破壊される。 渇きによって変化し破壊される。 蛇、蚊(によって)、風に吹かれ、日に晒され、爬虫類によって、変化し破壊される。。 比丘たちよ。。。。 変化し破壊されるが故に、色と呼ぶ。」 寒い時、身体には、どの様な変化が起きるか?身体は硬くなり、血流は緩やかになる。暑い時、身体は発熱する。飢餓の時、身体は虚弱になる。蚊に刺され、風に吹かれ、日に晒されると、身体は変化する。故に、身体の変化と破壊は、色の本質であると言う。。。。。。 「色」は因縁法であり、外部の環境の変化に伴って、身体という色法も又変化し続ける。。。。。 因縁法は皆、無我である。。。 故に「色は無我である(色は私のものではない。色は私の管理の及ばないものである)」 と言えても「色は私のものである」とは言えないのである。。。 仏陀は《無我相経》の中において、以下の様に解説して言う: 「もし色が私のものであるならば、私は、私の色よ、この様にあれ。私の色よ、あの様にあれ、と言う事ができる。しかし、色は己のものではないが故に、私は、色が、こうあるべきであるとか、あああるべきであるとかは、言えないのである。」