Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(68ー3)(私家版)

なぜ色の事を理解しなければならないのか?《中部・大牧羊者経》において、仏陀は以下の様に言う:「もし、色について知らないのであるならば、その比丘は、この法、律の中において成長し、進展し、成就する事ができない。」何故であるか?色は、5取蘊の一であり、色、受、想、行、識を己、己のもの、己の自我として執着するならば、それは苦諦であり、苦諦は必ずや、徹底的に知られなければならず、集諦は必ずや、取り除かれなければならず、滅諦は必ずや、体験されなければならず、道諦は必ずや、展開されなければならない。苦諦を徹底的に知るには、5蘊の無常、苦、無我を観じなければならない。もし、色を知らないのであれば、色の無常、苦、無我を観することは出来ないのである。