Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(2-17)

禅修行者が四大分別観を修行するという事、それは、身体の地、水、火、風等を観じるものであるが、定力が向上した時、身体は氷の塊の様な状況を呈する様になる。

次に、この透明な氷の塊の中において、空間(ちょうど、我々の皮膚に毛孔があったり、空間があったりする様に)を見つけると、透明の氷の塊と見えていたもの全体が、粉砕されて、色聚(色聚は、肉眼では見る事ができない)になる。

その後、一粒一粒の色聚の中において、いくつの色法があるかを分析する。

禅修行者の定力と慧根が向上しさえすれば、一粒一粒の色聚の中には、少なくとも 8個の色法を見る事ができる、それはそれぞれ :

地界、水界、火界、風界、色彩、香(匂い)、味と栄養素であり、この 8個の色法こそが究極諦なのである。

この究極諦は、最終の単位となり、更に進んで分解する事はできないし、その上、各自において己自身の自性(または特徴、ともいえる)を擁している。例えば、地界の自性は硬さ、柔らかさ、水界の特徴は、流動性、風界は推進性または支持性、火界は熱さまたは冷たさ等々。 

8個の究極諦は、同一の依処(例えば、色彩、香、味、食素は、四大に依存して生起する)と共に、同時に生起し、同時に滅し去るものである。

(2-18につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>