禅修行者が四大分別観を修行するという事、それは、身体の地、水、火、風等を観じるものであるが、定力が向上した時、身体は氷の塊の様な状況を呈する様になる。
次に、この透明な氷の塊の中において、空間(ちょうど、我々の皮膚に毛孔があったり、空間があったりする様に)を見つけると、透明の氷の塊と見えていたもの全体が、粉砕されて、色聚(色聚は、肉眼では見る事ができない)になる。
その後、一粒一粒の色聚の中において、いくつの色法があるかを分析する。
禅修行者の定力と慧根が向上しさえすれば、一粒一粒の色聚の中には、少なくとも 8個の色法を見る事ができる、それはそれぞれ :
地界、水界、火界、風界、色彩、香(匂い)、味と栄養素であり、この 8個の色法こそが究極諦なのである。
この究極諦は、最終の単位となり、更に進んで分解する事はできないし、その上、各自において己自身の自性(または特徴、ともいえる)を擁している。例えば、地界の自性は硬さ、柔らかさ、水界の特徴は、流動性、風界は推進性または支持性、火界は熱さまたは冷たさ等々。
8個の究極諦は、同一の依処(例えば、色彩、香、味、食素は、四大に依存して生起する)と共に、同時に生起し、同時に滅し去るものである。
(2-18につづく)
★句読点は中国語原文を優先尊重。
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/
Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>