『智慧の光』(3-1/2)<K氏依頼分>
原稿P6。………………………………………………………………【第三章】 入出息念…………………………………… 二種の入門法…………………………………………………… ここで解説するのは、一番目の、進む道に関するものである。即ち入出息念を入門とする禅修行の事である。。……………………………… 仏陀は《大念処経》(Mahāsatipaññhāna Sutta ママ) において、入出息念を如何にして修習するかについて教え導いた時に、以下の様に言った: “ 比丘たちよ。ここにおいて、比丘は森に行き、樹の下へ行き、空き地に行き、結跏趺坐し、その身体を真っ直ぐにし、業処において正念に安住する。彼は正念で以て息を吸い、正念で以て息を吐く。。 吸う息が長い時、‘ 私は吸う息が長い‘ と知る。‘吐く息が長い時‘ 私は吐く息が長い‘ と知る。吸う息が短い時、‘私は吸う息が短い‘ と知り、吐く息が短い時‘ 私は吐く息が短い‘と知る。 ‘私は息の全身、即ち、息の全体を覚知しながら息を吸う‘ と修習する。 ‘私は息の全身、即ち、息の全体を覚知しながら息を吐く‘と修習する。注19。。。。 禅の修行を始める時、先に、リラックスして坐る。その後に、鼻の下方又は鼻孔の周囲のその他の部位において息の出入りを覚知する。息と共に、(心が)体内に入ったり、身体の外、(即ち、身体の遠く)に出てはならない。この様にすると、あなたは定を成就する事が出来ない。あなたは、ただ、息が触れる所、及び息が通る所の、唇の上方又は鼻孔の周囲において息を覚知しなければならない。この様にすれば、あなたは定を育成する事が出来るし、成就する事も出来る。。。…………………………………………………… 《清浄道論》(Visuddhimagga)の中において、以下の様に言う:修習を始めた段階において、一つの重要な事柄を守る必要がある:nalakkhaoママatopaccavekkhitabba@、ーー“相を観察してはならない。“ ………… ここにおいて、“相“とは、“自性相“ (sabhāvalakkhaoaママ、特徴) の事を言う。自性相は、息の中の四大のそれぞれの特徴の事であり、それは例えば、硬さ、粗さ、推進(力)、熱さ等である。 ★願以此功徳、早日証得涅槃楽! 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属Paññādhika Sayalay (般若精舎)