Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~7>業の主人

以前、台湾のお寺(テラワーダ系)で頂いたお経に<願他們是業的主人>とありました。

どういう意味かと、僧侶に質問しましたら、「業の持ち主は自分だという自覚の事」との事。

その時は「業って、自分に属しているんだよって、そんな当たり前の事を<私は願う>って、ちょっと大げさ」と思ったのですが・・・。

最近、こう思うようになりました。

業の持ち主は自分、業の主人は自分・・・という事は、業の管理もまた自分!!

そうなんだ。

仏教は宿命論じゃない。

今は何かの事情でつらくても、そしてその原因は全部自分にあるとしても(これが業ね)、イヤ、だからこそ、自分が状況を回していけるんじゃないか?!

(前世からの)悪い業が自分にくっついて離れないと嘆くのでなくて、自分が業の主人なんだから、何とかせねば、何とかなる・・・という事なんだ!

 

人が苦しんでいるのを見る時、

私はそっと心の中で思います。

その苦しみを引き込んだのはあなた自身。

だったら解決するのもあなた自身。

解決する方法を知っているのもあなた自身。

願你是業的主人(yuan ni shi ye de zhuren)

あなたが業の主人として気高く

振る舞えますように。