Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー16

もし、《カラマ経》と「四大教法」を掌握し、仏陀の制定した

決定と原則に従って探し求めるならば、我々は積み重なったゴミ

の中から、多くの、正しいものを選び出す事ができる。

これは、すべての論典に価値がないと言っている訳ではなく、

厳格に、仏陀の制定した決定と原則によって、正しい説法を

探さなければならない、と言っているのである。

タイ五代王朝の論師であったサマナチャオも、我々にこのよう

な態度で研究するように指示した。これはパーリ語論典も例外

ではなく、私は徹頭徹尾、この思想の追随者である。

「四大教法」に基づき、「法」と「律」に符合しないものは、

聞き間違い、記録間違い、説明の間違い、教え間違いだと

みなすべきだ。

縁起の最も重要な点は、常見と断見を破る事であり、故にもし

縁起の教えを、<人が三世の中で輪廻する事だ>と説明する

ならば、「四大教法」によって点検した時、それは受け入れ

られないものとなる。

《仏説縁起》という本は、我々にこの事を証明してくれる

ものである。(つづく

(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語

原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)