Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

翻訳『禅修指南』8-36

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

声(=音、以下同様)所縁グループの識別方法

まず、耳浄色と有分透明界(意門)を同時に、識別する。その後に音を聞く。

逐一、六種類の方式で音を作意する。

すなわち、それを(1)音声、(2)色法、(3)無常、(4)苦、(5)無我、(6)不浄であると、見做すのである。

色所縁グループと同じく、一つひとつの種類毎の作意において、四種類の心を識別する。

すなわち、喜と智があるかどうかを、識別するのである。

香所縁グループの識別方法

先に、鼻浄色と有分透明界(意門)を同時に識別し、その後に、一粒または多くの粒の色聚の匂いを識別する。その他の識別法は、上に述べた通りである。

味所縁グループの識別方法

先に、舌浄色と有分透明界(意門)を同時に識別し、その後に、一粒または多くの粒の色聚の味を識別する。その他の識別法は、上に述べた通りである。

触所縁グループの識別方法

先に、身浄色と有分透明界(意門)を同時に識別し、その後に、最も身浄色に近い所の、一粒または多くの粒の色聚の中の地界、または火界、または風界を識別する。

その他の識別法は、上に述べた通りである。

触所縁グループの中で、もし、触所縁が喜ばしい(iṭṭha)ものであれば、身識(kāyaviññāṇa)には、楽受が存在する。

反対に、もし、触所縁が喜ばしいものでない(aniṭṭha)時、身識には苦受(dukkha vedanā)が存在する。

この段階において、禅修行者は、脳内に、智慧があるかどうかを、己自身で体験する事ができる。

《アビダンマ》によると、脳は一塊の色聚にしか過ぎない。

色業処の修習をする時、禅修行者はすでに、脳内の、44種類の色法を、徹底的に識別する事が出来ている。

この時、彼は、再度、脳内の、44種類の色法を識別しなければならない。

その後に、身浄色と有分透明界(意門)と、身浄色の近くにある一粒または一塊の色聚の中の、地界、または火界、または風界を、同時に識別する。

(地、火、風)の内の一つの触界が、有分透明界(意門)と、脳内の身浄色(身門)を打つとき、触界を所縁として取る所の、身門と意門心路過程が、生起する。

もし、これらの心路過程の中の、確定と意門転向が、如理作意を擁している(すなわち、それを地、火、風または色法、または無常であると、確定する)ならば、「大善速行心路過程」(mahākusala javana vīthi)が生起する。

もし、速行心が、喜俱智相応である場合、34個の名法が存在する。

この 34個の名法は、心所依処色に依存して、また、有分透明界(意門)を縁にして、生起する。

脳内の身浄色に依存して生起するのは、身識であり、ただ、一心と7心所のみあって、智はない。

(8-37につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>