翻訳『禅修指南』8-37(135/520)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《法所縁グループーー善グループ》
禅修行者が、法所縁グループの善名法を、記憶するのに便利な様に、ここでは、それらを四種類に分ける。
すなわち:
(A)11種類の真実色法を所縁に取る、名法グループ。
(B)10種類の非真実色法を所縁に取る、名法グループ。
(C)離心所(virati)または無量心所(appamaññā)を擁するもの、また仏随念と死随念の名法グループ。
(D)ジャーナ名法グループ。
A、B、Dのグループの名法の識別法については、すでに解説した。次に、Cグループの識別法について解説する。
正語(sammā vācā)
正語とは、生活(=生計)と関係のない、四種類の語による、悪行(vacī duccarita)である。
心は、有分透明界(意門)を保持し、過去の、妄語を離れた状態を所縁とし、所縁が意門に出現したならば、生起した意門心路過程の中の、複数の名法を、以下の様に識別して、練習する。
速行の中に、喜智相応が34個(+あり)、(+それに)正語(不妄語)を加えて、35個の名法がある事になるが、喜智相応、不相応(+のそれぞれ)に対応して、四種類を識別する。
所縁が、明晰であるが故に、有因大善果報彼所縁、または無因彼所縁の中の、一種類が出現する。
有因大善果報彼所縁の中の、正語心所不相応は、喜智相応の 34個の名法の事である。
不両舌、不悪口、不綺語もまた、一つ一つ、継続して練習しなければならない。
(8-38につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>