<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《名色法の分別》
《清浄道論》(第18章)の中において、以下の様に言う:
’Tato namanalakkhaṇa nāmam、
rūpanalakkhanaṁ rūpanti
saṅkhepato nāmarūpaṁ
vavatthapeti.’
ーー「彼は、所縁に向かう相を擁する名法、及び干渉される相を擁する色法を、簡潔に『名色』と分別、認識した」
《清浄道論》(第18章)の中において、以下の様に言う:
’Iti idañca nāmaṁ、
idañca rūpaṁ、
idaṁ vuccati nāmarūpanti
saṅkhepato nāmarūpaṁ
vavatthapeti.’
ーー「彼は斯くの如くに、簡潔に名色を分別した:『この名、及びこの色は「名色」である』。」
上に述べた教えによると、禅修行者は、更に一歩進んで、名法と色法を識別する必要がある。
すなわち、名法と色法の区別である。
処門に基づいて、名色法を区別・識別しなければならない。
先に、一つひとつの処門の、真実色法と非真実色法を識別し、その後に、一つひとつの、心識刹那の中の名色法を、区別する。
眼門心路過程を例に取ると:
五門転向において、意門の中の、54種類の色法、及び色所縁を色法として分別し、一心と、10心所を、名法として分別する:
眼識において、眼門の中の、54種類の色法と色所縁を色法として分別し、一心と七心所を名法として・・・。
《名色差別法》
(nāmarūpavavatthāna)
六グループの中の、一つひとつの心識刹那における名色法を、同時に分別することができたなら、次に、名色法を所縁として、これらの名色法が、人無く、有情無く、無我なるものであり、ただ一組の、名法と色法に過ぎないのだ、と知見する事が出来る様になるまで、それらを智でもって、差別(=区別)する(+修習を実践する)。
(8-53につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>