先日、台湾法雨道場の老サヤレー(=尼僧)が、我が精舎におみえになった事は、すでにブログに書きました。
彼女と出会ったのは 20年前、緬甸のパオ森林僧院本山で、でしたが、彼女は出家して、35年経つそうです(先に大乗で出家し、後にパオで出家)。
私「サヤレー、修行はどのあたりまで・・・?」
サヤレー「四禅八定、縁起、色法、名法その他」
私「えぇぇ、ずいぶん、す、すんでいるのですねぇ
(聞かなければよかった~笑)」
私は20年前に、緬甸より帰国してからは、あまり修行ができませんでした。
禅病にかかり、座禅・瞑想すると頭が締め付けられる様に痛くなるのと・・・正確には眼球や頬が痛くなるのですが・・・それを治してくれる良き師も、日本にはいませんでしたし、息子たちの結婚など、色々多事多忙で、修行が休み休みになっていたのです。
彼女は、息子さんが一人いますが、同じくパオで出家していて(夫もパオの出家僧侶)、家庭の憂いは一切ない様で、とんとん拍子に修行してこられたのでしょう(台湾大乗の、お経を念唱するだけの修行に疑問を感じ、パオに移ったそうです。)
経本でしか読んだことのない《四禅八定》ができる女性が目の前に・・・なかなかのものですね(非想非非想処が出来るなんて、本当に頼もしく、心強いです)。私も、20年の空白を埋めるべく、来年から、専修の生活に入ります。
老サヤレー曰く
「因縁具足、貴女の修行はこれからが本番、きっとうまく行きますよ」
35冊近い仏教書の翻訳を果たした今、<因縁具足>の励ましの言葉が、実感を帯びて胸に響きました。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>