Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-26

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 1、貪行意楽者:私は証悟しなければならない。 原因:上記(1)の事柄は、元々、既に、非常に執着の激しい人に発生する。 彼は世間的な名声と利益、地位を追求しており、また既に、非常に成功している場合もあ…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-25

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 六種類の行相 六種類の意楽は、諸々の菩薩の菩提を成熟させる: 無貪の意楽を通して、諸々の菩薩は貪欲の禍を見、知る。 無瞋恚の意楽を通して、諸々の菩薩は瞋恚の禍を見、知る。 無痴の意楽を通して、諸々の菩…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-24

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 【引証三】:転輪王が享受する快楽(=楽しさ)-- 《長部第26経・転輪王獅吼経》 転輪王は七宝を擁している。 すなわち;輪宝、象宝、馬宝、摩尼宝、王女宝、侍従宝、参謀宝である。 またその上に、1000人の英…

是誰庵のひとやすみ~檀家制度の廃止

昨日インターネット上のニュースで、埼玉の某寺院が檀家制度を廃止し、自由意思に基づく、自由参加型の「信者制度」を採用し、制度転換をした、という話を読みました(これは成功して、信者が増え、檀家時代よりも葬式も法事も忙しく、収入は 4 倍増だそうで…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-23

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 【引証二】:転輪王の快楽(=楽しさ)は、初果ソータパナの 16分の1 にも及ばないーー《相応部・大品・ソータパナ相応・経一》 転輪王は、人間世界において、四大部洲を統治し、権勢は頂点まで達し、死後、忉利…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-22

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 【引証一】:証悟の楽ーー《律蔵・小品・第七破僧犍度》 釈迦族の跋提王は、仏陀の膝下で出家した後、一回目の雨安居の期間中で阿羅漢果を証得し、三明具足した。 その後、跋提比丘は林の中、木の下、静かな空き…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-21

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 世俗の生活も、同じことである。 我々は、富、権力、家庭が快楽(=楽しさ)を齎すことができると思い、故に、発奮して、真面目に仕事に取り組む。 多くの人々は、徒弟の苦労もいとわず:食べ物も質素で、ベッド…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-20

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> どうして、彼らは、精進心を発揮できないのか? 彼らにどのような問題があるのか? 彼らの問題は、彼らがいまだ徹底的に、苦とは何かを知りえていないという事である。 仏陀は言う: 「私はただ一つの事を教える…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-19

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 一、涅槃の意楽の具足 1、等正菩提 2、パーチェカ菩提 3、声聞菩提、すなわち、阿羅漢(漏尽者)、アナガミ、サカダーガミ及びソータパナ。 《清浄道論・第三章・第128段》 もし、あなたがすでに修行を開始し…

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-18

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 仏陀がこのように述べたので、(+その時)既に聖者となっていたヴィサーカーは、二度と悲しむことはなかった。 彼女(+の心)は迅速に回復した。 というのも、彼女の残りの煩悩は、彼女が少なくとも、彼女をし…

是誰庵のひとやすみ~ハコミ・セラピー

昔、大学でユングに出会ったとき、非常に興味を持ちましたけれど、深く研究するまでには至りませんでした。 英語が苦手な私、ユング心理学に使われる、アニマ・アニムスとかのカタカナ用語の洪水が、どうも今一つ・・・でした(西洋の自我の立て方と、東洋の…