2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
何日か前の<是誰庵のひとやすみ>でお知らせ致しました通り、年末までに「掌中の葉」の翻訳を終わらせたいので、暫くは「掌中の葉」ばかりが続きます(翻訳は割と順調に進んでいて、10月くらいで完了するかも、です)。 パオ・セヤドーの「顕正法蔵」を楽し…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (二)覚と瞋 この両者は相似ている。 双方とも、所縁に対して、不滋潤(=潤わない事、増長しない事)で、不執着であるという現象を顕す。 覚行者は、善法の中において、所縁に対し、不滋潤であり、不執着である…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> この時、ヴァッカリは、純粋な信心と、貪念の雑染した信念の違いを、理解した。 彼は、勇敢にも、仏陀への執着を放下し、その為、油然として、堅固で移ろわない、清かな信心が生じた。この偈を聞き終えた後即刻、…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 性行の同分(=共通、同等)と区分 この六種類の性行において、信行者と貪行者は同分、覚行者と瞋行者は同分、尋行者と痴行者は同分である。 《清浄道論・第三章・第75、76、77段》 性行(性格と行い)の同分と区…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 【性行の原因】 (訳者注: 以下の★から★までの日本語訳は、原文では表になっています。hatenaの画面では、表の作成ができませんので、箇条書きとしました。) ★ (A)貪行者 (1)宿作の因ーー宿世における良き…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 簡潔に言えば、もし、一人の修行者が、性行(=性格と行い)という、この課題について、深く思考することができるならば、彼は、修行に関して、多くの迷路を歩かなくて済むし、非常に多くの過失を犯す事も、免れ…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (仏陀は言う:)「加拉瑪族人よ。伝統であるから、または伝承であるから、または聞いた所による、または典籍に記載されているから、または理屈にあっているから、または推論により、または合理的だと思えるから…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> これが、なぜ、通常の場面において、大部分の禅師が、ただ、己自身が自ら証悟した(+修行の)道筋しか話せないのか、ということの理由である。 彼らは、己自身の、長年の苦しい修行を通して、最終的に、己自身の…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第四章 性行と業処 性行(=性格と行い) 性行には六種類ある。 すなわち、貪行、瞋行、痴行、信行、覚行、尋行であり、簡潔に、六種類の性行と言う。 《清浄道論・第三章・第74段》 《清浄道論》の定義によると…
先日、水中運動に行きましたら、運動仲間のおばぁさんから「蕎麦の実が欲しい。インターネットで買えないか?」という相談を受けました。 どうやら TV の番組内で、蕎麦の実が体にいいと、宣伝されたようです。 庵に帰って、調べてみましたが、某通販会社で…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 五、学生の任務の履行 世尊は≪犍度≫の中で、下記のように言う: 「比丘!門人は導師に対して、正務を履行すべし。」 《清浄道論・第三章・第71段》 【学生の任務】 1、教師の日常生活・飲食など、たとえば家屋の…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 四、己を教師にゆだねる 「尊者、私は今、自身をあなたにゆだねます!」 《清浄道論・第三章・第128段》 もし、己自身を捨てる事が出来ないのであれば、以下のような性質を持つ人間になる。すなわち: 指摘を受け…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 次に、もし、あなたが仏陀より、自分の方がましであると信じているならば、あなたは通常、自身が持つ枠から、飛び出すことは、非常に困難である。というのも、我々の生命は、自分自身の思想と信念の影響を、深く…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (+上記の)偈の中の25年とは、彼が、仏陀の侍者として、過ごした時間である。 その間、彼は、初果ソータパナ聖者に過ぎなかった。初果ソータパナは、いまだ貪と瞋の煩悩を断じてはいない。そのため、ソータパナ…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 三、己を世尊に捧げる もし、あなたが、人のいない辺鄙な所にいて、身の毛もよだつ恐ろしい事態に遭遇したならば、あなたは以下のように、考えるべきである: 「私は、己を仏陀に捧げる明智もないのか?」と。 こ…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 【引証】仏陀は言う: 定を尊重すると、仏法を久しく住(トド)める事ができるーー《相応部・16迦葉相応・第13経》 「迦葉、五つの事柄は、正法を久住、不衰、不失にする事ができる。 どの五つか? ここにおいて…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (四)渡り難き暴流を渡る(諸々の漏を、永遠に尽きる為に) 涅槃を証悟するために、あなたは、持続的な、不断の精進力でもって、あなたを三界に絡め取っている堅牢な結(=結び目)を、解かなければならない。 …
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (二)定を得て智見ママが生じる(殊勝な知見ママ を得る)。 あなたが定力を得た後、定力の光を借りて、あなたは心霊(=心)を導くことが出来、その事によって、肉眼で見えないものが見える(+ようになる)。 …
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 二、定(と涅槃)を伴う勝解(=優れた見解) 修行における定の重要性を理解した後、一人の学生として、定(と涅槃)に関する優れた見解、定への尊重、定への趣向を具備しなければならない。 【定の利益】 《増支…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 6、解脱の欠けた意楽者: 私は「真我」の涅槃に回帰したい。 原因:仏法の修行を始めた時、あなたは涅槃を、恒常なる快楽(=楽しい)の楽園だと思っていた。あなたの修行が、高度なレベルに到達した時、あなた…
当翻訳文閲覧の皆様へ 「顕正法蔵」(パオ・セヤドー著)と「掌中の葉」(シッダッタ学院)の拙訳をお読み頂きまして、ありがとうございます。 気が向いた時に、二冊両方共翻訳したり、片方だけを翻訳したりしております。 ほぼ毎日、最低一回は翻訳していま…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 独居意楽者:更に多くの時間を、深く生命現象の観照に打ち込んで証悟を得るために、私は静かな場所で、独居したいと思う。 原因:他人を理解して支援する事は、増上行の重要な基礎となる。一般的に、このことを理…
先日、メールで、こんな宣伝文が届きました。 ★世界初の特製ダイエット・サプリメント。 会員様13万人全員にお分けしたい所ですが、今回は、たった853人のみ、あなたはその853人のうちの一人に選ばれました! いかがですか? 特製のダイエット・サプリメント…
庭の木々が、エライことになっています。 5月6月と非常に忙しく、7月は梅雨だ、豪雨だ、台風だと、雨ばかり・・・だったので、庭の手入れを怠っていましたら、もう、木々は勝手に、どんどん空に向かって伸びて、その上を、蔓草が傘みたいに覆い被っって・・…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 5、独居に欠けた意楽者:あなたは現実社会の中において、積極的に、衆生に対して支援・援助しているために、修行することができない: あなたは慈悲心さえあれば十分であり、人々・群衆から離れて禅の修行をしな…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 4、出離の欠けた意楽者:修行の目的を、名声、富、権力を累積する事に置き、強烈な動機をもって修行する。 原因:聖者と呼ばれる人が、何千何万という信徒と、名声、権力を得ているのを見て、羨望する。世間の色…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 無痴意楽者:私はこれらの善行と禅の修行を通して、何時の日にか、一切の善を超越し、涅槃を体験したいと思う。 原因:悪業を為さないという事と、積極的に善行をなせという教え以外に、一人の智慧ある人間は、心…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 3、痴行意楽者:私は心底、善を行い、禅の修行を実践し、その後に悟りたいと思う。 原因:仏法を聞いた後、あなたはようやく、証悟に対する、善行の種を蒔く事の重要性を認識することができた。 故に、あなたは…
↑ 爆睡中のオハナ、3mmカットで、因幡の白ウサギ! 胸の湿疹が悪化しないように、リードは麻ひもに変更。 我が家の愛犬オハナ君、先日散髪(いえ、セレブの方々は、トリミングって言うらしいです~笑)に行きました。 ちょっと遠出して、隣町のトリミング…
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 2、瞋恚意楽者:私はこの世界が好きではない。 原因:あなたが多くの不如意に出会う時、あなたは、世の中のすべてに不満で、世間に対して、怒り、恨む。 または、あなたは人間関係で失敗したことがあり、故に、…