☆「掌中の葉」(翻訳文)3-36
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(四)渡り難き暴流を渡る(諸々の漏を、永遠に尽きる為に)
涅槃を証悟するために、あなたは、持続的な、不断の精進力でもって、あなたを三界に絡め取っている堅牢な結(=結び目)を、解かなければならない。
定力は、あなたに、何層にも層をなしている、因と縁の実相、最も微細な心法と色法の部分までもを透視する能力を、付与する。
禅定を通してのみ、あなたは速くて微細で、刹那に生じては、また消滅する名色法に専注する能力を、獲得する事ができる。
上記の、こういうことから、あなたは定の力を借りて、無為涅槃を証悟する事が、できるのである。
我々は、四種類の名の密集を看破し、三種類の色の密集を看破し、名色法と五蘊法を運用して、何度も重複して、過去世、現在世と未来世の名色を観照しなければならない。
次に、その後において、涅槃を証悟するまで、最も微細な名色を(+一つの)単位・レベルとする無常・苦・無我の三相を、照見しなければならない。
安定的な定に基づいた時に初めて、あなたは名色の密集を看破し、それらを如実に観照することができるのである。
(3-37につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>